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家庭通信 12月号 (お知らせ)

多摩市は公園が多く、この季節はあちらこちらで紅葉が見ごろになっています。イチョウの葉も黄色く色づき、そこに太陽の日差しが当たると一層輝きを増して美しさを放っています。子どもたちは毎日天気が良ければ園外も含めて戸外活動を盛んに行っています。この時期は季節の移り変わりを目で見て気づき、どんぐりや枯葉は自然からの贈り物として子どもたちの手の中に包まれ、新たな役割を得て遊びの道具となっていきます。子どもたちの日常には無駄なものが何もないなあ、と感心しています。

さて、皆さんはこのキャッチフレーズを見たり聞いたりしたことはありますか。

【はじめの100か月は生涯の幸せを育てる】

これは、昨年5月にこども家庭庁から、全てのこどもの誕生前から幼児期までの「はじめの100か月」を社会全体で支えるべく、5つのビジョンがまとめられ発表された中の一文です。そしてこのビジョンには「幼児期までこそ、生涯にわたるウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に 幸せな状態)の向上にとって最重要とされています。なお、これは子どもだけが対象のように見えますが、子どもと共に育つ大人にとっても重要なものであるとされ、大人も含め一人ひとり多様な個人のウェルビーイング向上の実現を同時に目指すことが必要と謳っています。

5つのビジョンのふたつ目に「安心と挑戦の循環を通してこどものウェルビーイングを高める」とあり、本園ではこのことを子どもたちの暮らしの中でとても重要なことだと位置づけています。子どもが安心して生活ができるようになると、子どもたちの日常には挑戦を自ら選んで行う姿がたくさんあることに気づかされます。小さい頃からいろいろなことに挑戦をして小さい挫折や達成感を繰り返し経験している子どもは、自ら困難だと感じることにも果敢に挑戦します。0歳1歳の頃の子どもたちは、成長過程でできないことが多く、大人の見守りの中で色々なことができるようになっていきますが、この頃の小さな挫折に対して身近な大人がどのようなまなざしを向けていたかで、後の子どもの挑戦意欲に大きく影響すると感じています。自ら挑戦をして失敗することへの耐性がないまま大きくなると、失敗したときのダメージが強く、気持ちの立て直しに時間がかかる場合があったり、自分の失敗に向き合えずに、周囲の大人に八つ当たりをして怒っておしまいになってしまったりすることがあります。目標を掲げてできなくても粘り強く挑戦し続けたり、次々と新たな目標を見いだせたりできるようになるのは、おおむね4歳半くらいからだと認識しています。このころまでは、スモールステップで、「できた!」「やったね!」「失敗オッケー」「ドンマイ」「大丈夫」「まあいいか」などなど大人が失敗や挫折に対してポジティブな気持ちで支えになっていくことで、子どもは安心して挑戦し、小さな成功体験が増え、挑戦意欲の土台が作られていきます。子どもたちの日常は様々な挑戦がいっぱいです。

どうぞ、ゆったりとした気持ちで覗いてみてください。



2024年11月29日

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