2026年度5月家庭通信 (お知らせ)
【新緑と、受け継がれるエネルギーの循環】
新緑がまぶしく、過ごしやすい季節になりました。 子どもたちは毎日のように園庭や近隣の公園へと出かけ、小さな「探索活動」を楽しんでいます。
その姿は、まるで小さな博士のようです。 見つけたアリや石、木の実などをそっと大切に扱い、「どんな色かな?」「形はどうなっているのかな?」と、不思議そうに独り言を言ったり、お友だちと対話したりしながら、その世界を深く知ろうとしています。私たち大人は、子どもたちがその瞬間に感じているワクワクを何よりも大切にしたいと考えています。発見した宝物を保育室に並べて変化を観察したり、生き物を飼育したりしながら、一人ひとりの興味がさらに深まるよう、そっと見守り支えてまいります。
大切に使い続けてきた「本物」の家具
さて、私たちの園には、開園当時からずっと大切にしているものがあります。 1歳児クラスの机や椅子、エントランスにある給食ケースや本箱は、すべて天然の木材で作られたオーダーメイドの家具です。使い始めてから15年。使い込むほどに風合いが増し、園の風景にすっかり馴染んでいるこれらの家具は、作者である渡辺晃男さんが丹精込めて作ってくださったものです。
実はこの度、渡辺さんが2025年度の重要無形文化財「木工芸」の保持者(人間国宝)に認定されました。先日までパルテノン多摩のギャラリーで開催されていた展示会では、当法人姉妹園の家具も作品の一つとして飾られ、法人のパネルも紹介されました。
モノと心を通わせる「エネルギーの循環」
園では年に一度、保護者の皆さまと一緒に、これらの家具のメンテナンス(お手入れ)を行っています。長年、渡辺さんと交流を続ける中で、私たちは大切なことを教わりました。
【このメンテナンスを行うことは単にモノをきれいにするということだけでなく、モノにエネルギーを注ぐことで有り、その事によりモノが元気になり、モノからエネルギーが発散されて、それをまた我々が受けるというエネルギーの循環が生まれる】 渡辺さんより
この「エネルギーの循環」という言葉は、私たちの保育にも重なります。 大人と子どもが関わり合い、お互いにエネルギーを送り合うことで、共に生かし合う温かな関係を築いていけたら……。渡辺さんの繊細な受賞作品を眺めながら、そんな願いを改めて強くいたしました。
新しい生活に慣れ、周囲の生き物や自然に目が向き始めるこの時期。子どもたちの感性がさらに豊かに育まれるよう、心を込めて支援してまいります。
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