家庭通信6月号 (お知らせ)
【ESD教育(持続可能な社会の担い手を作る教育)】
こども園では、子どもたちに身近な動植物に興味や関心を寄せて、自然や環境の変化に気づく感性を養うことを 大事にしています。この感性を養うことは、現在社会でも問題となっている自然破壊による地球温暖化等についても「ジブンゴト」として考える糸口になるからです。今年度は新たな取り組みとして、身近なところで循環型社会を体験するために生ごみ段ボールコンポストや原木シイタケ栽培などを保育に取り入れます。原木シイタケはすでに子どもたちが椎茸菌を植菌しているので、園内2か所で椎茸菌が増殖中。主に年長組が行う活動ですが、小さいクラスの子どもたちも身近で見ることで、「おもしろそう」「やってみたい」と興味を持ってくれて、来年につながることを期待しています。こうしたことが集団で学ぶ強みです。園で取り組みを行うことで、今まで興味が全くなかった、知らなかったことに対しても、興味を持ち、視野が広がることで新しい発見や感動を得ることができるからです。 園では6月から夏にかけてびわや梅の実の収穫の時期を迎えます。園庭の木も大きくなり数年前から沢山実を付け、子どもたちが心待ちにするようになりました。梅雨の晴れ間の蒸し暑い時期に汗をかきかき収穫した記憶は、今後子どもたちが大人になったころ、例えば「梅の実がスーパーに出回る時期が早まった」「収穫できなくなった」などの温暖化の影響の情報が話題になったとき、「・・? たしか小さいとき園庭で梅の実狩りしたのは蒸し暑いころだったな・・」「楽しかった・おいしかった」の体験の記憶と共に、「ジブンゴト」として温暖化の影響に興味を持つかもしれません。人は「ジブンゴト」にならないと行動を変容することは難しいものです。私たちが園で取り組んでいることはすぐに成果が出ることではありません。しかし、それでも種をまき続けなければどんな芽も発芽することはないのです。 子どもたちの未来のために今私たちができることは?の問いかけをし続け、豊かな経験を持った子どもたちが、卒園後次のステージでも興味を持って学び続けることができるように、さらなる体験学習を整えていきたいと思っています。
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